2014年6月4日水曜日

苦しいときほどワクワクする


                                                                                     Ho Chi Minh Trail Method / emilio labrador


言語を学ぶ上で大切なことは、伸び悩む時期の心の持ちようです。


以前にも一度記事にしたことがあるのですが、言語を学んでいると必ず3ヶ月に一度くらい自分の語学力に失望することがあります。今は回数も年に1〜2回程に減りましたが、やはり10年近く住んでいても「発音」「文法」「理解力」という面では落ち込むことがあります。

何回も同じ「失望」を繰り返してきているので、今同じ壁に当たった際は「よし、きたっ」と思えるようになりましたが、留学当初はやはり苦しいことがありました。

まず、留学開始数日は右も左も分からない状態で、自分の語学力に期待等は持っていないので落ち込むことはありません。留学から3ヶ月くらい経つと、しどろもどろですが、自分の思いを伝えることができ、相手と(特定のトピック内)でのコミュニケーションができるようになってきます。

この時期に来るのが「第一の波」!日常会話ができるようになってきているので、自分の語学力に少し自信がつき始めている頃です。今までより話せる自分に嬉しくなり、今まであまり話さなかった人達とも会話を始めるようになります。

ここが落とし穴です。今まで話さなかった人達と話すと、自分が慣れている会話のパターンを飛び越えたトピックが出てきます。この時、自分の語学力がたいしたものではなかったことに気づきます。

ただ海外生活を楽しむくらいの気持ちでいれば、特に問題はないのですが、これから大学の授業についていき、誰よりもやってやるぞ!という志の高い人(プライドの高い人はなおさら)は落ち込みます。

最初の3ヶ月くらいならまだましなのですが、一年経った頃に同じような現象が起こると「今までの一年間は一体。。。」と、心底へこみます。笑

本当は落ち込む時期ではなかった


今まで何度も失望し、気づいたことがあります。それは、この状態というのは、失望するものではなく、喜ぶべきものだということです。

なぜかというと、失望する時というのは決まって「自分の知らない範囲の会話」をしていることです。単語も分からない、コンセプトも分からない、相手が一生懸命話しているのに90%の内容は相手の嬉しそうな顔しか覚えていないという最悪な状態です。

この状態では会話等できる訳もないですが、ここで、いつも同じようなトピックでの会話をしている、自分が安心できるグループに逃げ帰るのではなく、ゆっくり時間をかけ、相手に質問をし、会話の中身を少しでも多く確認することで、今までの自分とは違った「発想」「会話の流れ」「言葉の使い方」を吸収することができます。

この地獄の段階は、相手の英語のレベル、また自分のレベルにより、吸収していく時間は1週間〜1ヶ月程続くときもあります。ただ、ここで諦めないことにより、今までとは違った対応や会話の流れを作っていけるようになります。ここまできて、初めて次のレベルに進んだのだと思います。

言語だけに変わらず、新しいことを学ぶときは「昨日までできていたのに。。」という失望感というのは常についてくるものだと思います。ただ、その失望の段階で諦めないことにより、いきなり今までの自分とは違うレベルの英語を話している自分に気づきます。

長期での留学をされる方は「もう帰りたい。。。」と思うくらい失望することはあると思いますが、その時こそ新しいチャレンジと受け止め「乗り越えた後の自分の姿」を想像し、ワクワクしながら困難に向かっていってほしいと思います。

ちなみに、この記事は最近自分が同じような経験をし、昔のことを思い出したので書いてみました。笑 留学生の方の役に立てばと思います。