2013年9月7日土曜日

マルチタスクっていいの?悪いの?


                                                                          Wired man / Mike Licht, NotionsCapital.com



果たして、マルチタスクで本当に生産性は上がっているのか?


コンピューターの進化と共に、仕事場では「どれだけのマルチタスクをこなせるか」が重要になってきているような気がします。もちろん私もマルチタスクは大好きで、マルチタスクを簡単にするための機器や方法をいつも考えています。

マルチタスクを行っている間は、仕事を何倍もの速度で行っているような気がし、コンピューターの恩恵を存分に預かっているような気になることができます。しかし、最近クーリエを読んでいて、これが本当なのか?と考えさせられる記事を読みました。


この記事によると、マルチタスクをしている間というのは、実は生産性は最大40%も下がっているようです。また、仕事中に電話をとることにより、IQが10%も下がってしまっているというから驚きました。実はマルチタスクは、生産性をあげるものではなく、下げるものなのかもしれませんね。



                     365.229 - Multi-tasking / Mild Mannered Photographer


この記事を読んで、私の尊敬する友人の中にはタブレット端末を好む人がとても多いことを思い出しました。もちろん、パワフルな計算や特別なソフトウェアを使うときはコンピューターを使っているようですが、それ以外の時はタブレット端末を使っているのをよくみます。

「どうしてなんだろう」と気になり、以前使い分ける理由を聞いてみました。ポータビリティーが第一の理由。でも、それならネットブックでもいいのでは?実は、僕の友人がタブレット端末を好むのは、シングルタスクにすることで「今はこれをする時間」とはっきりと自分のタスクを認識できるからだそうです。また、できるタスクにリミットをつけることにより、こっちもやった方がよいかな?と気が散ることがないそうです。タブレットは、何でもできるわけではないので、表計算もやりたいところだが、今はタブレットでできる「書くこと」に集中という具合ですね。

このことを考えると、確かにあえて「マルチタスクをしない」ことは、仕事の生産性をあげるためのひとつの方法なのかもしれません。

もちろん、現在の仕事場はシングルタスクだけをこなしていくようにはデザインされていないので、マルチタスクをしないというのはほぼ不可能です。しかし、意識的に「必要のないタスク」を削っていくことにより、今より生産性を向上させることは可能なのかもしれません。

私は他のことが気になるタイプなので、マルチタスクをしないことに抵抗はあります。でも、本当に大切な作業のために、ひとつのタスクに集中できる環境を作っていく必要性も感じました。

というわけで、大量のマルチタスクをこなしている人は、更なる生産性向上のため「あえてやらない」タスクを考えることもよいのかもしれませんね。




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