not friends / qmnonic
殻に閉じこもってしまってはなにも起こらない。
今までアメリカはフレンドリーな人が多いので、他人に話しかけるという行為はごく自然に行われていることだと思っていました。
確かに、アメリカ人は日本人とは違い、ストレンジャー(見知らぬ人)に気をつけながらも、全く知らない人に話しかけるのを苦痛に思わない人が多いのは間違いありません。
この間、留学したばかりで、周りが全く話しかけてくれないと悩んでいる日本人の方と話をした際に「もしかしたら自分の見解が違っていたのかも」と考えることがありました。jなんと、彼は街を歩いていても話しかけられること等皆無に近いそうです。
これを聞いて、やはり、自分の考えが間違っていたのか?と思っていたのですが、この謎は割とすぐに解けました。
漂うオーラ
キャンパスのカフェに寄ったときに勉強をしている彼を見つけました。彼は眉間にしわを寄せ、ヘッドフォンをつけてながら勉強をしています。その姿は、いかにも「寄ってくるな」と言わんばかりのオーラが出ていました。
これを見た瞬間に「これは無理だわ」と思いました。さすがのアメリカ人でも、これだけ「こないでください」というオーラが出ていると、さすがに声をかけることは困難でしょう。
彼とこのことについて話をすると「話しかけられたときに会話ができるのか」を考えると緊張してしまい、よって来て欲しい気持ちもあるのに、自分でも気づかないうちにこわばった顔になってしまっているようです。
私も、留学当初(今でもたまにあります)は、会話が続かず汗をかきまくるという苦い経験はたくさんしました。これは、言葉が流暢に使えないので、はっきりいって避けることはできません。
それでも、留学当初に会い、今でも仲が良い友達はたくさんいます。殆どコミュニケーションがとれなかったのに、どうしてこんなに頑張ってくれたのだろうと思いますよね。でも、日本でアメリカ人の友達や恋人を作りたい人がたくさんいるように、アメリカでも日本人の友達や恋人を作りたい人はたくさんいるのです。
このような人は、会話を楽しみたいということだけではなく、異文化に触れるという「経験」をしてみたいと思っている人が大半です。留学中の日本人は、アメリカ人のように英語をしゃべり、かっこよく振る舞いたいという思いが強い人が多いと思います。私もその一人でした。アメリカ人のようにかっこ良くジョークを言い、フットボールなどの話で盛り上がってみたかった時期もありました。
でも、よほどの努力をしない限り、アメリカ人と同じようにしゃべることは不可能ですし、アメリカ人にしても、明らかなアジア人にアメリカ人と同じ会話能力は求めていないと思います。むしろ、異文化特有の考え方や振る舞い方に興味を持っている人が大半です。
結局話す機会を作る為には。。。
というわけで、本当にアメリカ人と話す機会を増やしたいのであれば、アメリカ人にはなれなくても、異文化で頑張っている日本人としての自分を認め、アメリカ人は日本の文化や特徴に興味を持っていることを理解するのが一番良いのではないかと思います。
もし、会話をしてみて合わないのであれば、それはそれでよいのです。日本人でもなんとなく合わない人がいるように、アメリカ人にも合わない人はたくさんいます。その中から「合う」という人と出会う機会を増やす為、公共の場では出来るだけ「ニコニコ」して、話しかけやすい雰囲気を作ることが大事だと思います。
話しやすい空気さえ出ていれば、日本とは違って他人に話しかけやすい文化の中では、必ずチャンスが来ます。
異文化での生活は失敗がつきものですが、失敗する前から閉じてしまっては改善方法も分からないので「思いっきり失敗してやるぞ」くらいの気持ちで、留学を楽しんでください。
0 件のコメント:
コメントを投稿