Books to be returned... / Hash Milhan
S字曲線を知ろう
英語学習をはじめたばかりの人が陥る失敗の一つに、S字曲線を理解していないということがあります。
S字曲線とはなにか?これは、語学力の伸び方を表したグラフのことです。このグラフは、初めはまっすぐ横に伸びて行き、一気に上に伸びて行きます。そして、ある程度伸びたら、また横にまっすぐ伸びて行く。このグラフの線が丁度Sのような形をしています。
よく例え話に出てくる、毎日金を探して掘り続けた男が、あと一歩のところで諦めてしまう話に似ていますね。
英語学習もこの話と同じように、始めたはいいが一向に効果が見られない。そのうち自信(やる気)がなくなってきて、あと一歩で爆発的に伸びたのに…というところで止めてしまう人が多いです。
これは、特に多読に多く見られるような気がしています。英語の本を読み始めたはいいが、一向に意味が掴み取れない。最初のうちは『それでも』と思い続けていたが、あまりの成長のなさに嫌になってしまう。このパターンがすごく多いです。
Arrows showing up (Blender) / FutUndBeidl
急に伸びる語学力
多読は続けてみるとわかりますが、ある日急に意味が分かるようになります。あれ?昨日の夜まで全く理解できなかったのに、今日はなんだか分かる…と、狐につままれたような気持ちになります。
人によって伸び方は違いますが、大体3週間から3ヶ月くらいの間にこの『伸び』が起こります。要領が良い人は、おそらく1ヶ月以内くらいで伸びを感じると思うのですが、私のように要領の悪い人は3ヶ月くらいかかります。
これは、海外にいても同じです。私は海外生活の中で、何回もくじけそうになりました。勉強はしているのに、一向に英語がうまくならない。むしろ、勉強をすればするほど分からなくなっていっているような気にさえなることがありました。
しかし、授業を落とすわけにはいかないので、勉強を続けていると、急に喋れる…読める…という自分に気づきます。
Believe !! / girish_suryawanshi
とりあえず信じて続けてみる
というわけで、英語学習はS字曲線ということを覚えておいてください。海外生活7年が経った今でも、私は英語で落ち込むことが多々あります。そんな時は、とりあえず自分を信じて多読を続けます。そうすると、しばらく経った頃に、また英語に自信を取り戻している自分に気がつきます。
英語学習を始めた方は、ナカナカ伸びない語学力に落ち込まず、必ず伸びると信じて続けて見てください。すぐに一気に伸びる時期がやって来ます。
次回は、どんな読み物を選べばモチベーションを維持しやすいかを紹介します。
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