2013年10月2日水曜日

アメリカのレストラン:チップの払い方


                                                                                  Restaurant Le Malesan / nedoho



レストランでチップって払わなければいけないの?


アメリカに来た当初、私が起こした大きなミスの一つに、チップの払い忘れというのがありました。チップとは、代金に含まれているわけではないが「ありがとう」という気持ちを伝えるために払う、いわば感謝代のようなものです。

日本にはこのような制度はなく(少なくとも私の知る限りでは)メニューに書いている金額を払います。しかし、アメリカでは、代金の他にチップを払わなければいけません。ちなみに、これを忘れると、すごく嫌な顔をされるので気をつけましょう。


このチップというのが曲者で、いくら払わなければいけないのか、さらに、どうやって払うべきなのかさっぱりわかりませんでした。今回、私と同じ間違いをして、二度と同じレストランに行けなくなるのを防ぐため、チップの払い方についてご紹介したいと思います。

まず、チップの払い方としては二通りあります。

1:クレジットカードで代金+チップを払う
2:現金で代金+チップを払う

クレジットカード


まず、クレジットカードで払う場合。食事を通して面倒を見てくれるウエイター/ウエイトレスが「食事を済ませた」と感じた時点で「チェックの準備しましょうか」と聞いてきます。日本と違い「すいませ〜ん」などと手をあげてしまうと、レストランで浮いてしまうので注意しましょう。

チェックの準備を頼むと、長財布より二周りほど大きいチェックブックが渡されます。チェックブックを開くと、中にはレシートが入っています。この段階では、クレジットカードを指定の場所に入れ、ウエイター/ウエイトレスが帰ってくるのを待ちます。

その後、ウエイター/ウエイトレスがチェックブックを引き取り、クレジットカードをきり、もう一度席へ戻ってきます。2回目の今回は、チェックブックと共にペンを渡されます。

もう一度チェックブックを開くと、中には2〜3枚のレシートのコピーが入っています。レシートをよく読むと、その中のひとつが店用、もうひとつが自分用と書いてあります。店用のレシートに自分の名前を書くのですが、プリントしてある値段の下に "Tips.__________" 等と書いてあります。ここに渡したいチップの額を書き込みます。次に、その一段下に代金とチップを含む合計額を書き込み、一番したの "Signature" の部分にサインします。これで、チップがクレジットカードを通して支払われます。

キャッシュ


現金の場合はもっと簡単で、チェックブックを最初に受け取った際に、代金をチェックブックの中に挟みます。その後、席を離れる際に、テーブルの上にチップを置いておきます。これを後からウエイター/ウエイトレスが回収して終了です。

チップの払い方はこれでいいのですが、それでは一体どれくらいのチップを置いておけばよいのでしょうか。

これは、サービスの良さによっても変わるのですが、だいたい代金の20%くらいと思っておけば間違いないです。これを基準に、サービスがよい場合は30〜35%位まであげ、逆に悪い場合は、15〜18%くらいまで下げます。



                                                                                                waitress / zoetnet


日本と違い、カスタマーサービスがよくないアメリカでは、ここをケチるとどんどんサービスが悪くなってしまいます。オレゴン州などは、ウエイター/ウエイトレスが最低賃金をもらっているからまだよいのですが、州によってはウエイター/ウエイトレス用の最低賃金が設定されており、チップなしにはお金が稼げないところも多くあるようです。

ですので、一回の食事につき、$2~5 位は多めに払うつもりでいた方がよいです。レストランを値段で決めるときは、その辺も考慮に入れておいた方がよいですね。

というわけで、今回はレストランでのチップの払い方についてでした。お酒を飲んでチップの計算をし、代金の80%位のチップを支払った人を知っているので、計算に自信がない方は、計算機のついた携帯を持っておいた方がよいかもしれませんね。


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