私は基本的にアメリカで病院に行くのが嫌いです。7年経った今でも、病院に行く前に自分の症状を間違いなく医者に伝えるために単語を調べていかないといけません。病院内の重苦しい空気も苦手ですし、予想外のことを聞かれると「?」となってしまうので、病院は極力避けるようにしています。(笑) 体調が悪くなったという位なら、帰国前など、よっぽどのことがない限り病院には行きません。
そんな私でも、避けて通れないのが歯医者です。
歯は、放っておくとどんどん状態が悪化し、いずれ痛みで勉強どころではなくなってしまうので、こればかりは治療するしかありません。
私は3年間の在学中に、一度だけ日本に帰ったのですが、帰国するまでの間、歯が痛くなりそうな気配を感じては、ドキドキしていたのを覚えています。
結局私が初めて歯医者に行ったのは、就職してからでした。オフィスでの面接を無事に終了し、三日後に同僚となる人達に会いに行くという予定でした。私の歯に痛みが走ったのがこの期間内でした。
昔入れてもらった詰め物がとれてしまい、その下に虫歯ができていたようです。
初めてのことなので、どこで予約を入れればいいかも分からず困りました。結局妻が子供の頃から通っているという歯医者に連絡し、予約を入れてもらいました。予約がいっぱいだったので、未来の同僚に会いに行く前に予約を入れてもらうことに…
初めての歯医者ということで、ドキドキしながらいったのですが、先生がとても良い人で、一度話し始めてからはなんの緊張もすることなく治療が始まりました。
日本では「いつ痛みが走るのか?」と、手に汗を握りながら治療を受けるのが普通ですが、アメリカでは麻酔を使い、痛みを全く感じない状態で治療するのが普通だそうです。というわけで、麻酔を一本、二本、三ぼ〜…ん?ここで初めて異変に気付きました。
ただちょっと削るだけなのに麻酔三本??痛みはないのですが、そんな大げさな…
治療は予想通り、軽く削って詰め物をした後無事に終了しました。
しかし、悲劇はその後に待っていたのです。麻酔で口の右半分が全く動かない状態で、お礼を告げ、治療代を払いにフロントデスクへ。今回の治療代は…「えっ?$300?」こんな簡単な治療に約3万円?
代金は分割で払えるから大丈夫よ☆とフロントデスクのお姉さんがにこにこしながら教えてくれました。が、それにしてもこの値段は…ちなみに、この値段は、家族で入っている保険を使っての値段です。アメリカ人が保険に入りたがる気持ちがよく分かりますね。保険がなかったらと思うとゾッとします。
とにかく治療を終え、今度は仕事場へ。初めて同僚達に挨拶したときの同僚の顔は今でも覚えています。だって、初めてのアジア人の同僚が、顔の半分しか動かさず(麻酔で口が全く動きませんでした)、引きつった笑顔で話しかけてくるのですから当然です。
私と同じくらいの年齢のジョディーが、暑いからこれでもどうぞ…と、持ってきてくれたジュースを、彼女の目の前で口から垂れ流しながら飲んだのを覚えています。今でもジョディーとはその話で盛り上がります。(笑)
もう正直歯医者はいい思い出がありません。(笑)
というわけで、アメリカの歯医者の治療費は、日本とは比べものにならないくらい高いので、絶対に日本で治療は済ませてから留学することをオススメします。
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