会話の中では「質」を一番に考える
私はこっちに来た当初…というか、大学を卒業するまで、できるだけ完璧な発音で発言したいと考えていました。
何かしらの考えがあっても、どうやったら伝えられるのか、そして、どの単語を使えば一番スマートに聞こえるのかを常に考え、それが思いつかないとき、もしくは発音に自信がない時は発言をしない…という毎日でした。
友達とも中身の薄い会話しかできず、明らかに頭の良い人たちとは、長く会話が続かなかったのを覚えています。
在学中は他の生徒が発言してくれるので問題なかったのですが、社会に出てからは、発言せざるを得ません。
ミーティング中に、50人くらいの前で自分の考えを発言するなんて言うのはざらに起こります。
本当に必要なのは発音ではなかった
何度も発言を繰り返すうちにだいぶ人前で話すことに躊躇しなくなってきます。その際に気付いたことがありました。
「発音なんてのはどんなに完璧にできたところでアメリカ人と対等。そんなことより、どんなアイディアを持っているかが一番大切」
そうなんです。アメリカ人は、私の発音を聞きたいのではないのです。そんなことより、今集まっている情報に、私がどれだけ新しい情報を加えることができるかということが知りたいのです。
発音というのは、アメリカ人向けに発信される情報ではなく、自分、もしくは他の日本人に向けて発信される情報なのです。だって、全く中身が薄い会話でも、発音が良くて、ペラペラしゃべっていたら格好良く見えるじゃないですか。
このことに気付いてから、私は自分の発音より、自分のアイデアを持ちながら会話/発言をすることに心がけるようになりました。もちろん言い回しに困ったり、説明に時間がかかることもあります。しかし、このことを意識するようになってから、ミーティングでも感謝され、以前よりも遙かに意見を聞かれることが増えました。
ただの自己満足だった…
私は自分をかっこうよく見せたかったがために、在学中の発言の機会をかなり失ってしまいました。(今思うとすごくもったいなかったです)
発音なんていうものは、アメリカ人のようにいかなくて当然なんです。だって、自分の母国語ではないのだから。アメリカ人だって、子供の頃から日本語をしゃべっていないと、完璧に日本語を発音できる人なんてそうはいません。
英語はあくまでも自分の考えを相手に伝えるための道具です。ですので、日本人の視点からでなければ見えない「考え」というものを持つための努力をする方が大切だと思います。
ある程度の発音なら、少しの努力で必ず上達します。(その記事は、また次回にでも書きたいと思います)
これから留学を考えている人、もしくは現在留学をしている人は、自分が他の日本人の目からどう映っているかより、周りのアメリカ人の目にどう映っているかというのを考えながら周りとつきあっていくことをオススメします☆
それが、留学を成功させ、たくさんの友達をつくるコツだと思います。
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