前回の記事(アメリカでの免許取得の流れ!!実技試験では5つのことに気をつける!!)
で免許証の話をしたので、今回は交通ルール違反で捕まった時の話をしたいと思います。
「免許証の取得なんて簡単だぜ~」などと紹介した私ですが、免許取得後交通ルール違反で二回捕まりました。警察に止められることを、英語では「pull over」と言います。
一度目は高速で、二度目はストップサインを無視した…ということで「pull over」されました。どちらのケースも「そんなバカな…」という気持ちでした。
その後、罰金を払わなくてはいけないのですが、ここに落とし穴があります。
どちらのケースも、私は$200ほどの罰金を払うように言われました。チケットをもらい、その詳細を読むと、どうやらメールで払えるようです。その下には、裁判所に行く場合の日時が記してありました。
外国で裁判所って…と思い、思わず払ってしまうところでしたが、友達に止められたのと、まぁ良い土産話かなぁと思ったのとで、結局行くことに決めました。
なにか恐ろしいほど厳重なセキュリティーを通り、遂に受付へ…
ここからが驚くところでした。まず受付でいわれた一言に度肝を抜かれました。「今お金を払うと、$120になりますよ?」えっ?これってそうゆう制度なの??さらに続けて「ここで払うなら$120だけど、裁判官と話したら、もしかしたら$200になるかもしれませんよ…」
えっ?ちょっと待って。なにか不思議なビジネスが繰り広げられている…危うく魅惑のセールストークにお金を払ってしまいそうになりましたが、せっかくここまで来たのだから最後まで見てみたい!!という気持から、なんとか財布をポケットの中に納めることに成功しました。
しばらく待っていると、私が入る予定の部屋のドアが開き、周りで待っていた人たちがゾロゾロと入っていきました。一人づつ呼ばれるものだと思っていたので少し戸惑いましたが、とりあえず中に入ってみました。
中では、警備員が何人か並び、書記の人やその他の人たちが裁判官の横の席に並んでいました。全員が集まった頃に裁判官が入ってきて、いよいよ"Court hearing"がはじまりました。
一人ずつ名前を呼ばれ、みんなの前で状況を説明します。この時に、私たちに与えられた選択は次の3つ:
- Guilty
- Not Guilty
- Guilty with explanation
"Guilty"を選ぶ場合は、自分が悪いことを認めるということです。裁判官の時間を無駄にするだけなので、これを選ぶくらいなら受付で払ってしまう方がよいでしょう。
"Not Guilty"を選ぶと、自分の非を認めないことになります。裁判官から日時を言い渡され、弁護士などを雇い、本格的な裁判に突入します。よっぽどのことがない限り、この選択は避けた方が良いでしょう。
最後に"Guilty with explanation" これは「自分が悪かったのは認めるけど、自分にも理由があったんだよ…」という選択です。これを選ぶと、裁判官の前で、そのときの状況を説明することができます。私はもちろん二回ともこれを選びました。
高速で捕まった時、私は免許を取って1ヶ月も経っていないときでした。そして、私が捕まった理由というのが、警察官が他の人を捕まえて、路肩で停車している時は、スピードを落とすか、レーンを変えなくてはいけないというものでした。実はこの法律は、ごく最近できたものであり、以前に紹介したDriver Manualに載っていないものだったのです。もちろんそんな法律知らない私は、スピード速度内で、レーンを変えずに走り捕まってしまいました。
このことを裁判官に説明したところ「あぁ〜、それ新しい法律なんだよ…知らなかったんだね。まぁ、あんまりみんな知らないから」と、罰金を$60まで下げてくれました。
Court Hearingに行くだけでここまで罰金が下がるのです。よっぽどの理由がない限り、Court Hearingに行かないのは損だと思います。
安全運転を心がけ、捕まらないのが一番ですが、もし捕まってしまった場合は、せめて裁判所の受付まではいくようにしましょう。
注:これはアメリカ・オレゴン州での交通ルール違反の場合です。アメリカは州によって法律が違うので、他州に住んでおられる方は、自分の州のDrivers Manualを参考にして下さい。
*絶対に覚えておきたい裁判官の呼び方:
外国では相手に失礼にならないように、人と場所によっては "Sir/ Madam" と相手を呼ぶことがあります。しかし、裁判官と話をするときは、必ず "Your Honor" と呼ぶように心がけましょう。これは独特の呼び方なので、失礼のないようしっかりと覚えておきましょう。
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