大学での講義はもちろん全て英語になるので、英語を第二言語として使う日本人はそれだけでついて行くのが大変です。
アメリカで抗議を受けていると、自分だけが分かってないような気持ちになり、どうしようもない危機感に襲われることがあります。 しかし、落ち着いて周りのアメリカ人の質問などを聞いていると「この人なんにも理解してないじゃん…」というくらいチンプンカンプンなことを質問している人も多くいます。
ということは、自分だけが理解していないというわけではありません。しっかり勉強して、まだ理解できないのなら、周りも理解していない可能性が高いです。
これは、以前の記事にも書いた通り、オフィスアワーに通うことによって何とかなるので、心配しなくても大丈夫だと思います。
オレゴン大学やスタンフォード大学のような大学について行くのが大変になる本当の理由は…これらの大学が"ターム"制だということです。
1ターム10週間で、1年間に4ターム…このうち3タームは必ず取らなければいけません。他の大学は、大体セメスター制。これらの学校では、一年間を前期と後期に分けています。
これだけ聞くと「へぇーそうなんだ」くらいのものですが、その恐ろしさは実際にタームが始まると分かります。 普通なら4ヶ月間位でやることを、10週間でやるということは、抗議の進行スピードが桁違いに速いということです。
抗議が始まって2〜3週間目には中間テスト、エッセイ提出などが待ち構えています。それだけではなく、毎日出てくるとんでもない量の宿題も確実にこなさないと、勢いよく進んで行く抗議について行けなくなります。
ターム制の大学では、普通12単位(だいたい3〜4クラス)くらいを1タームに取るのが普通です。日本の抗議の取り方から考えると「そんなに少ないの?」という感じですが、これくらいにしておかないと、単位を落とす可能性が高くなります。
私は、早く卒業したかったので、1タームに20〜24単位などという授業の取り方を何回かしましたが、この期間中は、寝ている時間以外は勉強というほど忙しかったのを覚えています。
1クラスから出てくる次のクラスまでの宿題は:
- 50ページ位のリーディング
これに定期的に:
- エッセイ
- 中間・期末テスト
- それに(Lab)と呼ばれる、教授のアシスタントによって開かれる一時間ほどのクラスからの宿題
が加わります。
これを4クラス取るだけでも既に週200ページのリーディング。1つのクラスは大体1日おき(月・水/火・木)に受講するので、抗議の取り方によっては、あり得ないくらいのリーディングをすることになります。
「読まないで行ってみようかな?」なんて思ったときもありましたが、せっかくアメリカで抗議を受けているのだから、できるだけ理解したいという思いから、結局毎回宿題は読んでいきました。
これに中間テストや、エッセイが割り込んでくるので、ターム中は必死について行かないと、あっさり落第なんてこともあります。(実際に私の知り合いのアメリカ人も何人か落第しました)
この「集約度」は、日本の大学…といっても私は短大卒ですが…では経験しなかったものです。
これだけ恐ろしい量の宿題が出てくるので、授業を工夫して取らないと、卒業間近になって地獄をみることがあります。次回の記事で、私が留学当初に知っておきたかった授業の取り方を紹介したいと思います。
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