2012年4月26日木曜日

多読で伸ばす語学力!!



TOEFLの点が伸びないと悩んでいませんか?

TOEFLは留学希望者にとっての最大の壁です。このテストで点が取れないと、いくら経済的に余裕があったとしても、大学入学はできません。僕は英語が苦手だったので、TOEFLの点数を上げるのに苦労しました。

大学によって、必要なTOEFLの点は違いますが、University of Oregonは当時500点必要でした。この点数は、他の大学と比べると決して高いわけではありませんが、根本的な英語の力がなかった僕からは、なによりも高い壁のようでした。


TOEFLを計三回受け、三回目でなんとか500点を超えましたが、最初の二回は絶望的な点数でした。昔のことなので、正確な点は覚えていませんが、50点近く目標に及ばず、数日後に届いた結果を見て、絶望したのを覚えています。

これは厳しいかな?と思いかけていた僕の人生を変えたのは、大学の恩師でした。



「多読」という勉強法

教授は、英語力UPのために「多読」を推奨しています。TOEFLの点が伸びないと悩んでいた僕に、教授は、多読を提案してくれました。教授は、今まで僕が続けてきた参考書を使った勉強をやめ、ただひたすら本を読むことを薦め「三ヶ月後にテストを受け、それに落ちたらテスト代は、受かるまで払ってやる」と自信満々で言いました。

「多読」というのは、文字通り、大量に本を読むというだけです。日本での大学受験で王道とされている、参考書や過去問を使った勉強法に慣れていたため、参考書を使わないのはひどく心配でしたが、どうせ点数が伸びてないなら、やってみて損はないだろう…と思い、ただ本を読み続ける「多読」を唯一の勉強法として、再び米大学入学への挑戦を始めました。

「これを明日までに読んできなさい」と、教授は20冊ほど、子供の絵本を貸してくれました。15ページあるかないか位の本を20冊ずつ読む日々が2週間程続き、その後は小学生くらいが読む本を何冊も読みました。

本を読む段階で、教授が僕に注意したことは以下の2つです:


  1. おもしろくないと思ったら直ぐにやめること。
  2. 辞書をひかないと理解できないレベルだったら直ぐにやめること。


これらの注意点に必ず従わなければならない理由は、多読を楽しめないと、効果が落ちてしまうからです。

子供は勉強をしない!!

子供は、小さいときに両親に本を読んでもらい、本を読むことに興味を持ち、そして自分で本を読み始めます。子供は、読書を勉強とは思っていません。ただ楽しいから読む、そして先が気になるからページをめくる。こうして、好奇心のみで言語を学んでゆくのです。


教授の言う「多読」もこの原理です。最初は簡単な本から読み始めるのは、洋書が読めるのが楽しいというレベルに到達するためです。楽しんで読めるレベルになると、徐々に自分の英語を底辺が上がってくるのが分かります。

これは、おそらく英語圏に住み、英語を使うと語学力が伸びるというのと同じ発想だと思います。自分でも知らず知らずのうちに、英語が ”必須科目” から、自分の”一部”になってくるのを感じることができると思います。

僕自身、最初は公共の場で読むのが恥ずかしい位のレベルの本から始めたのに、1ヶ月も経たないうちに、簡単な小説が苦なく読める程度までになりました。ここまでくれば、本を読むこと、そして読めることが楽しくてしょうがなくなり、毎日一冊から2冊のペースで、二ヶ月半ほど本を読み続けました。

さて、多読をはじめて2ヶ月半が経ち、いよいよTOEFLのテストを受けたところ、なんと500点ぴったりで大学に合格しました。えっ?そんな点数なの?という反応は最もですが、二回目のテストを受けたときから、全く参考書を使わず50点近くアップしたので、個人的には大成功でした!!

参考書や過去問を使い、テストの形式を知っておくことは必要ですが、ある程度形式を理解してしまったら、あとは語学力の底上げをするべきだと思います。もちろん参考書を使い、回答方法への理解を高めることでもテストを突破できたかもしれません。しかし、それでは大学に入ってからが地獄の様な日々になってしまいます。

やはり、英語への親近感を高めること、そして、英語を自分の一部にしていくことが大切です。子供が言語を学ぶように言語を学んでゆくべきだと思います。こうすることにより、自分の力を底上げし、本当の意味での「英語」を学んでいけるのではないかと思います。

TOEFLの点に伸び悩んでいる方も、趣味で英語を学びたい方にも「多読」はオススメです☆




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