講義の選択は計画的に
アメリカの抗議を選んでいく段階で一番大切なのは、アッパークラスと呼ばれる、300番台以上のクラスを早めに取ってしまうことです。
アメリカのクラスは番号で分けられていて、100番台は基本的に入門コース、そして番号が上がれば上がるほど、専門的なコースになっていきます。
例えば"Psychology 101"というクラスがあるとすると、これは番号が低いので入門クラス。逆に、"Psychology 450"は番号が高いので、より専門的なクラスというようになっています。
必須入門クラス(低番号クラス)を全て取り終えると、アッパーのクラス(高番号クラス)を取れるようになるので、そこから計画を立て始めます。
具体的には、低い番号と、高い番号を組み合わせながら取っていきます。では次のページを見て見ましょう。
これは、University Of Oregonの今年の春タームの授業です。ここで一番低い数字は"PSY 201 Mind and Brain"です。そしてどんどん数字が上がっていって…例えば"PSY 376 Child Develpment"などは、専門的なコースになります。(ちなみに、PSYとはPsychology、つまり心理学の略です)
PSY201は、心理学の専門的なコースを取る必須クラスとなっているので、一緒には取れないので、ここにART101とBIO450というクラスがあるとしましょう。
簡単に説明するために、上であげた4つのクラスを2ターム以内で取らないといけないと仮定します。
悪い例:
1ターム目→ART101とPSY201を取る
2ターム目→PSY376とBIO450を取る
この取り方をしてしまうと、2ターム目に地獄を見てしまいます。
では良い例を見てみましょう。
良い例:
1ターム目→PSY201とBIO450を取る
2ターム目→ART101とPSY376を取る
このような取り方をすると、簡単なクラスと大変なクラスが混ざっているので、どちらかのタームに地獄が待っているということはありません。このようにして、最後に400番台のクラスばかりが残っているという状況を避けるようにします。
ここでは簡単に説明するために上の例を使いましたが、実際にはもっと色々な教科があるので、それぞれの教科の低番号クラスと、自分の専攻している高番号クラスを混ぜていくイメージです。
アッパークラスは、いずれ取らなくてはいけないものなのですが…
- 自分の専攻がしっかり決まっていない(アメリカの大学では、入学後に自分の専攻を決めます)
- GPA(学生の成績評価値)を下げたくない
- 専門的なクラスを取る自信がない
などの理由から、最初の二年で様々な教科の低番号のクラスを取り尽くす日本人を見てきました。低番号クラスを先に取り尽くしてしまうと、自分の専攻の高番号クラスを取らなくてはいけないときに、他の教科の低番号クラスが残っていないということになります。興味のない教科の高番号クラスを取りながら、専攻の高番号クラスまで取らなくてはいけなくなるので、地獄のようなタームになります。
言うまでもありませんが、このような抗議の取り方をした留学生の結末はこんな感じでした:
- 最後の一年間死ぬ思いで勉強し続ける
- GPAを落とし、退学させられる
- 6〜8年間くらいかかって卒業する
楽しい留学の最後を地獄に変えないためにも、抗議は計画的に取っていきましょう。
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